和傘は和紙と竹で出来ている
和紙の製法が伝来したのは西暦 610 年、朝鮮の僧より伝わりました。
その後、 平安時代には、薄くて強い和紙を作る技術も発達、日本独自の製法が生み出されたのもこのころです。 和紙はこのとき世界の紙と違う、しなやかで強靭な紙へと飛躍を遂げました。
「和紙」は日本独特の原料である楮(コウゾ)や三椏(ミツマタ)を用い手漉きで作られた紙です。
天然の植物繊維を、漉くことによって繊維を絡ませることができるため、強靭で保存性に富んでいます。 辻倉で使用する和紙は楮(こうぞ)を原材料として、原料の処理から加工までをすべて手作業で行うことにより、
丈 夫な紙となります。
特に紙漉きの工程は「手漉き」(てすき)にこだわり、伝統を守り継いできた職人の手で 1 枚 1 枚、しっかりと 漉き上げています。
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和傘の骨は一本の竹から作られています。
40~50 本に割いた竹の並び順が変わらないように目印をつけておきます。
そうすることで、閉じた和傘の姿は一本の竹のように、整った美しい傘になります。
1 本の和傘が出来上がるまでには、骨組みとなる骨を作る、骨をつなぐ轆轤(ろくろ)とよばれる部品を作る、 和紙を漉く、様々職人がいます。そして辻倉の職人が 1 本の和傘に仕立てます。
和傘製作は、その多くが手作業のため、完成までに大変時間を要します。
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「日本古来より脈々と受け継がれてきた伝統と文化を守り、後世に伝えたい」そんな思いをもって日々製作に励 む「和紙職人」と「和傘職人」二つの伝統工芸が合わさり、多くの工程を経て美しい本物にこだわった和傘が出来上がりました。
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